評判の高い 『アイダよ、何処へ?』 を今日ようやく映画館で観ることができたので、映画の感想について書きます。

『アイダよ、何処へ?』は、「サラエボの花」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したヤスミラ・ジュバニッチ監督が、1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」の全貌と、その中で家族を守ろうとした一人の女性の姿を描いたヒューマンドラマ、です。
戦争シーンはありませんが、難民と化した家族を救うため、ルールを逸脱してでも手を尽くす主人公「アイダ」の姿は、並の戦争映画よりも見ごたえ十分です。
本作を鑑賞するにあたり、 ボスニア事件の「スレブレニツァの虐殺」 についてはある程度知っておいた方がよいでしょう。
「スレブレニツァの虐殺」 とは?
Wikiによると、1995年におきた以下のような事件です。
- ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァで1995年7月に発生した大量虐殺事件
- セルビア人のラトコ・ムラディッチ(本映画の敵役)に率いられたスルプスカ共和国軍によって推計8000人のボシュニャク人(イスラム教徒)が殺害された。(主人公もボシュニャク人)
- 1993年4月、国際連合はスレブレニツァを「安全地帯」に指定し、攻撃を禁じたが、物資の不足したわずか400人の国連軍は全く無力であり、セルビア人勢力による即決処刑や強姦、破壊が繰り返された
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