『スクールカースト殺人教室』を読んだ。

2011年に『公開処刑人 森のくまさん
』で「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉としてデビューした堀内公太郎のミステリ。
本作は、スクールカーストの出来上がったある教室で起こった殺人事件をテーマにしたストーリー。
一応ミステリではあるが、誰が犯人かは勘のいいひとであればすぐにわかるだろう。本作は犯人あてを楽しむのではなく、スクールカーストの序列に巻き込まれた生徒と先生をめぐるサスペンスである。
スクールカーストという人間の序列が可視化された社会での醜い人間心理がうまく描かれていて面白い。
さっとわかりやすい文体で、気楽にうすら寒さを味わいときに最適な一冊。
本作がヒットしたということもあり、続編の『スクールカースト殺人同窓会 』

と『スクールカースト殺人教室 リベンジ』も刊行されている。合わせて読みたい。

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