『九度目の十八歳を迎えた君と』の感想:おすすめ度4.2

朝倉秋成の『九度目の十八歳を迎えた君と』を読んだ。

主人公は社会人として仕事に打ち込んでいる日常において、18歳で年齢が止まってしまった初恋の女性を見かけるところから始まるファンタジーミステリー。

なぜ彼女の時間は止まってしまったのか。主人公は自分、彼女の交友関係をたどり、真相を追い求める。

甘酸っぱい青春もので、ほろ苦い気持ちになる。

どちらかというと、女性に奥手で地味な青春時代を過ごした/過ごしている「平凡」なすべての人にお薦めしたい。

上記を読んで「どうせ理由はXXなんでしょ?」と思ったあなた、きっとその予想は外れていると思います。

失恋の準備をお願いします』『フラッガーの方程式』に比べるとギャク要素はほとんど無いが、その分、本格感が増しており、朝倉秋成氏の幅の広さを感じさせる一冊です。

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